オーケストラの演奏は大勢の、それぞれ個性溢れる専門の音を担当する音楽家により構成される実に多彩で贅沢な楽しみです。
様々な音の集合体は、どんな音色も紡ぎ出してくれます。
スターウオーズのように迫力ある壮大なスペースファンタジーの世界も、ロミオとジュリエットのような愛おしい恋の歌も、張り裂けそうな悲しみ、打ちひしがれた哀しみも、どんな心情をも、音楽という手段で詩情を表現してくれます。
又、オケは特に現代音楽などでは、太鼓などが加わったり、時にはお坊さんの声明が加わったりと、表現の可能性はどこまでも広がっています。
今回は、素敵な音楽を創り出してくれる、オーケストラの楽器の役割に焦点をあて、この魅力ある世界をみてゆきたいと思います。
「オーケストラの楽器の役割|紹介と各音域 音の出し方も」と題してまとめてみました。
それでは早速オーケストラの世界に足を踏み込んでみましょう。
オーケストラの楽器の役割
それでは早速オーケストラの楽器の役割をみてゆきましょう。
オケを構成するセクションと役割は以下の通りです。
- 弦 … オーケストラの中心であり、感情を豊かに表現できるあらわせる楽器です。
- 木管 … 音量的に最も小さいですが、煌めく音色で音の輪郭をとったり、緩徐楽章等で音の遠近感を作ります。
- 金管 … やはり大音量が大きな武器であり、音量的な迫力で圧倒します。
- 打 … リズムセクションであり、又様々な特殊楽器でスパイスのような役割を果たします。
- 編入 … 曲によって音の彩りを豊かに添えてくれます。
5つのカテゴリーから構成されます。
このほかにも、ヴァイオリンやピアノなどの、ソロ演奏とオケが対等に演奏する協奏曲という特別なケースもありますが、オケとしての基本構造はこれらのカテゴリーによります。
続いて各カテゴリを詳しく見てゆきましょう。
オーケストラの楽器の役割:弦
オーケストラの楽器の役割を、まず最初に弦セクションからみて参りましょう。
弦セクションの楽器は、音域の高い順から以下で構成されます。
カッコ内は略称
- バイオリン (Vn)
- ビオラ (Va)
- チェロ (Vc)
- コントラバス (Cb)
バイオリンはさらに、おもに旋律を担当する1stバイオリンと、旋律を支えるバックコーラスのような位置付けの2ndバイオリンから構成されます。
弦は人数が多く、管弦楽作品の編成規模により人数は異なりますが、編成規模と各人数の関係は以下の通りです。
- 1管編成 1st Vn 8人 2ndVn 6人 Va 4人 Vc 2人 Cb 2人
- 2管編成 1st Vn 10人 2ndVn 8人 Va 6人 Vc 4人 Cb 4人
- 3管編成 1st Vn 14人 2ndVn 12人 Va 10人 Vc 8人 Cb 6人
- 4管編成 1st Vn 16人 2ndVn 14人 Va 12人 Vc 10人 Cb 8人
アマチュアの場合は個人の技量差もありますので、必ずしも上の人数を厳密に守っているわけではありませんが、基本的な構成人数は上の通りです。
弦とはどんな特徴がある
よく音楽では、王様がピアノ、女王様がバイオリンと言われます。
ピアノが王様と呼ばれる所以は、音域が広くオーケストラをカバーするほどです。
又、一度に沢山の和音を鳴らす事が出来表現の幅の大きさから、堂々たる王様です。
王様の地位はピアノに渡しましたが、王様に負けず劣らず女王様として君臨するのが弦を代表するバイオリンです。
バイオリンはピアノに比べると、出せる音域はピアノの半分、高音域に限られますが、何といっても音の表現力の広さは、ピアノが基本的に鍵盤から伝わった力で、ハンマーが弦を叩く構造と比べ音の表情の巾はピアノ以上でしょう。
弦の特徴は弦を右手の弓で擦って発音し、左手のビブラートで微細な音の表情を作ります。
弓による発音を、もう少し正確に言えば、弓の初動で弦を振動させ、その振動幅を弓の動きで持続させたり広げたり狭めたり自在にコントロールします。
これは、ピアノに出来ない弦の利点です。
又、管の場合、奏者の唇が疲れてしまいます。
さらに弦は、左手のビブラートの大きなビブラート、小さなビブラートにより、微細な表情を作ります。
奏法も様々です。
美しい旋律を全弓を使って朗々と奏でるかと思ば、”とばし”という奏法、弓を弦の上で跳ねて、スタッカートを表現したり、弓で持つ指で弦を弾くピチカート、トレモロといって一つの音を右手の弓を短く高速上下する奏法、コル・レーニョという弓の木の部分で弦を叩く奏法など、様々な奏法を使った表現が可能です。
又ジャズバイオリンなどで多用されるグリッサンド(音を出しながら弦を押さえる指をスライドさせる)などは弦ならではの奏法ですね。
弦を押さえる指板には、ギターのようなフレッドはついていませんので、経験と技術の習得により、正確に弦を抑えなければ音程が一人だけ狂ってしまうことになります。
又、弦は弾いているうちに次第に緩んできますので、押さえる位置も微妙に変化し、変かに対応する音感が要求されます。
ちょっと余談に走りますが、さだまさしさんは、幼い頃から貧しい生活の中でバイオリンの英才教育を受けてきた方で有名ですよね。
さだまさしさんの歌声って、まさにバイオリンの音色だなあと感じます。
音の持続の仕方だとか、ビブラートだとか、さださんの音楽の原点にバイオリンが存在している事を感じさせます。
弦セクションで幅広い音域をカバー
先ほど、バイオリンはピアノの中でも高音域、ピアノの幅広い音域の半分ほどと書きましたが、弦のセクションで幅広い音域をカバーしています。
バイオリンの次に大きく、大きくなるほど担当する音域は低くなりますので、バイオリンの次に低い音域を担当しているのがビオラです。
私が普段弾いている愛着あるビオラについては、別の記事であらためてじっくりと書きたいと思いますが、バイオリンの最低音はGつまりソの音より、さらに5度低い音Cつまり、ドの音が最低音となります。
ビオラの役割は、旋律を歌うバイオリンの裏でコーラスを担当し、和声の厚みを、つまり他の音とともに重層的なハモリを加え、横に流れる旋律の裏で、縦の要としてオーケストラの楽器の役割を担います。
又対旋律という、旋律とハモりながら歌う旋律の役割を果たし、ブラームスの交響曲第一番第一楽章に印象的な部分があります。
勿論ビオラにも時に旋律がめぐってきます。
ヴィオラはオーケストラの楽器の役割として、縁の下の力持ちと言われますが、ビオラが上手いと弦が引き締まります。
余談ですが、私がビオラを始めたきっかけは、大学の新人勧誘で、素敵な先輩があなたにはビオラがおすすめ、と言われて選択した極めて不純な理由ですが(弦をやりたいという強い意思はありましたが)、以来、初心者として始めたこのビオラの渋い音の魅力にとりつかれています。
そしてその次に低いのがチェロ。
ビオラからちょうど1オクターブ下の音が最低音となります。
チェロもハーモニーを作る大事な役割を担います。
低音で音楽を支えます。
音楽で低音部は非常に大切です。構造物の基礎部分にあたり、低音の上手いオケは気持ちよく聞かせてくれます。
しかし、チェロはそれだけではなくバイオリンの奏でる旋律の対旋律、或は旋律としても美しいフレーズを奏で大活躍する楽器です。
バイオリンやビオラより、はるかに大きなチェロは、バイオリンやビオラのように肩に乗せて顎で挟んで弾くのではなく、エンドピンを床に支えて、両足で挟んで弾きます。
チェロの弾き姿、カッコいいですよね。
そして弦の最低音部を担当するのがコントラバスです。
チェロよりさらに下のA、つまりミの音が最低音となります。
弾き方はバス椅子という背の高い椅子に座るか、立って演奏します。
弦のセクションは、バイオリンからコントラバスまでの音域を使う事によって、グランドピアノの、大部分の音をカバーする事が出来ます。
オーケストラの楽器の役割として、弦は大変重要で、多くの曲で大切な歌を弦が奏で、中心的な役割を担います。
オーケストラの楽器の役割:木管
オーケストラの楽器の役割、続いて木管です。
木管を構成するものは以下の通りです。
- フルート (Fl)
- オーボエ (Ob)
- クラリネット (Cl)
- ファゴット (Fg)
- (サクソフォン) (Sax)
弦では、複数の人数で弾いていましたが、管になるとひとつのパートは一人で演奏します。
一人といってもサポート役、(オケでは「アシ」という呼び方をしますが)をつけてフォローすることが多いです。
オーボエはオーケストラの演奏会で、チューニングの際に一番最初にA(ラ)の音を会場に響かせます。
木管はどんな特徴がある
オーケストラがフォルテで一斉に音を出した時には、木管の音は隠れてしまいますが、木管の美しい音色は、オーケストラが奏でる音楽の遠近感を作ったり、音の輪郭を加えてくれます。
オーケストラの楽器の役割としては、なくてはならない、キラキラと華やかさを与えてくれる存在です。
木管の美しい音色は弦には決して出せないもの。
音楽が静かになった時、木管の美しい音色が、響き渡ります。
交響曲で、おもに第二楽章に現れる緩徐楽章で美しい木管が魅了させてくれます。
木管の同族にはどんなものがある
木管の各セクションには同族に大きさの違う、つまり音域が異なるものも存在します。以下にあげてみましょう。
- フルート … ピッコロ、アルトフルート、バスフルート
- オーボエ … イングリッシュホルン(コーラングレ)、オーボエダモーレ、バリトンオーボエ、ヘッケルフォーン
- クラリネット … バスクラリネット、小クラリネット、アルトクラリネット、バセットホルン
- ファゴット … コントラファゴット
などです。
木管の素敵な様々な音色が、オーケストラに華やかな彩りを添え、色彩鮮やかにかつ詩情を豊かに表現してくれます。
ここぞという聞かせどころが多いのが木管。
木管セクションのそれぞれの個性を生かした、何とも言えない美しい旋律のメロディが聞く人々の感動を誘います。
木管の構造はどうなっている?
管は、息を吹き込むことによって音を出しますが、木管の音の出し方には大きく分けて二つの種類があります。
一つ目は直接息を吹き込むもの、
二つ目はとリードと呼ばれる薄片を振動させるものがあります。
直接息を吹き込むものはといえばフルート。
子供の頃、瓶に唇を当てて斜めに息を吹き込むと、ツボに当たると空気で音が振動しましたよね。
まさにあの要領です。
一方、リードと呼ばれる葦などの薄片を、息を吹き込むときに振動させて音を鳴らす方法です。
さらに、リードには一枚で鳴らすものと、二枚で鳴らすものがあります。
一枚のリードにより振動させるのはクラリネットやサクソフォーン。
マウスピースの裏側にリードを装着し、リードを振動させます。
二枚のリード、一般的にダブルリードと呼ばれるのはオーボエやファゴットです。
重ね合わせた2枚のリードの隙間に息を吹きこんで、リードを振動させます。
ダブルリードは水につけて音を出すので、ダブルリード奏者は常に横に水を携帯しています。
又、音を調整する為、ダブルリード奏者は自らリードを削っている姿を見かけます。
木管セクションで幅広い音域をカバー
最も低い音を出せるコントラファゴットから最高音のピッコロまで含めると、ほぼグランドピアノの音域をカバーでき、ピアノの鍵盤でいえば白鍵ト音記号ラの4オクターブ下、最低音のラの音を残すのみです。
一方でピッコロはピアノの最高音、ト音記号のドの音から4オクターブ上のドまで出すことが出来ます。
横道にそれますが、昔の貴人、牛若丸や光源氏などが、懐から笛を取り出し、美しい月夜の下で横笛を吹く姿がドラマや映画、本などに描かれていますよね。
今私は弦を弾いていますが、昔は木管を吹く事に憧れたものでした。
オーケストラの楽器の役割:金管
オーケストラの楽器の役割、続いて金管楽器です。
同じ管でも、金管とはどんな特徴があるのでしょう。木管とはどのように違うのでしょう。
木管では述べませんでしたが、サックスと聞いて、「え、金管じゃないの?」と思う方は多いのではないかと思います。
文字通り捉えれば、楽器が作られている素材、金属とか木材によって分けられていると考えがちです。
同じ理屈でいえばフルートは何で金管じゃないのと思われるかもしれません。
金管はどんな特徴がある
違いは素材によるのではなく、どうやって発音しているかの違いによります。
金管は大きく分けると以下の楽器があります。
- トランペット (Tp)
- ホルン (Hr)
- トロンボーン (Tb)
- ユーフォニウム (Eu)
- チューバ (Tub)
音楽がコーダに入り、高らかに鳴り響く金管は実にカッコいいですね。
なんといっても迫力あるサウンドを作るとき、オーケストラの楽器の役割として、なくてはなりません。
金管の同族にはどんなものがある?
金管の同族にはどんなものがあるのでしょう。
- トランペット ファンファーレトランペット ピッコロトランペット ロータリートランペット
コルネット フリューゲルホルン - ホルン
- トロンボーン(テナートロンボーン) ピッコロトロンボーン アルトトロンボーン バストロンボーン コントラバストロンボーン
- ユーフォニウム
- チューバ
これらが、発音の仕方で共通していることは、「マウスピース」を使用している事です。
このおじさんが口に当てている部分がマウスピースです。
そう、先ほどの疑問、サックスは何で木管のカテゴリに属するのか、それはマウスピースではなくてリードにより発音させるからです。
リードで発音する、もしくは直接息を吹き込む楽器が木管に属する訳です。
ですのでフルートも木管に分類されます。
金管の発音構造
金管はマウスピースで音を出すと説明しましたが、マウスピースはどうやって発音させるのでしょうか。
口を閉じてマウスピースに唇を当てます。
息を吐きながら、唇を振動させます。
するとマウスピースから音が出ます。
私の活動するアマチュアオケの金管の友人から、マウスピースを借してもらい、練習したことがありますが、これがなかなか難しく随分いろいろ試したところようやく音を出すことが出来ました。
金管の方たちは、時々マウスピースを使わず息を吐きながら唇を振動させている姿を見かけます。
金管セクションの音域は
弦や木管がピアノのほとんどの音をカバーしていましたが、金管も様々な同族楽器によりピアノのほとんどの範囲をカバーしています。
最も高い音を出せるのはコルネットですが、ト音記号ミの三オクターブ上のミ♭まで音を出すことが出来ます。
最低音はチューバはト音記号ミの三オクターブ下のミまで出すことが出来ます。
金管セクションによって、幅広い音域をカバーする事が出来ます。
金管の利点は何といっても圧倒的な音量でしょう。
音楽が最高潮に盛り上がり、一斉に金管が鳴り響くと大迫力、最大音量の音がホールに響き渡ります。
マラーやリヒャルトシュトラウスなど近代の大編成の作品で鳴り響く音量に圧倒されます。
又一方で、金管の奏でるコラールや旋律も泣かせます。
チャイコフスキー作曲の悲愴4楽章のトロンボーンのコラールなど涙を誘います。
ホルンは素敵な旋律が多いですね。チャイコフスキー作曲5番の第二楽章、ホルンあっての楽章です。
金管にしても木管にしても、時代とともに性能や機能も向上してきました。
歴史の古い名曲でも、現在では発音可能な音も、当時は機能的に表現できなかった音があったりします。
どう演奏するか、譜面通り演奏するか音を補うのか議論が分かれるところです。
オーケストラの楽器の役割:打
オーケストラの楽器の役割、続いて打セクションにまいりましょう。
打セクションはティンパニーをはじめとして様々な数えきれないほどの種類があります。
- ティンパニ
- スネアドラム
- バスドラム
- シンバル
- 木琴
- 銅鑼
- タンバリン
- トライアングル
- カスタネット
- シロフォン
- スレイベル
- チャイム
- グロッケンシュピール
などなどいくらでもあげられます。
その他、クラシックの楽曲の中で、例えばベルリオーズ作曲の幻想交響曲第5楽章で有名な鐘や、マーラー交響曲第6番のハンマー、チャイコフスキーの1812年の大砲(コンサートは太鼓で代用)など、驚くほど様々なものが利用されています。
又面白いところではルロイ・アンダーソンの曲でタイプライターを使用しているその名もタイプライターと言う曲があります。
リヒャルトシュトラウスのアルプス交響曲などには、ウインドマシンを使って風の音を表現しています。
オーケストラの楽器の役割
音楽にアクセントを加え、表情をさらに豊かにする効果を与えてくれます。
ティンパニーの鳴り響く迫力、熱狂の頂点で鳴り響く銅鑼など。
一方で例えばレスピーギの「ローマの松」では鳴り響く鳥の鳴き声が効果音的に使われています。
音楽に対する調味料のような存在です。
オーケストラの楽器の役割としては、音楽に対する調味料のような存在です。
その微妙な分量によって味付けが大きく変化する大変重要な要素です。
唐辛子のようなアクセントのあるものから、隠し味のようなものまで、実に多彩。
味付けの分量によって料理の味が変わる重要な位置付けです。
又、オーケストラの楽器の役割としてリズムを作る大事な仕事を担っています。
このセクションが作るリズムに音楽をのせて行きます。
打のセクションは様々な種類があります。そして重たいのが難点で、練習の時は誰よりも早くやって来て、一番最後まで後片付けをしなければなりません。
バンド経験のある方は、ドラムセットの準備や片付けを思い出すと実感されることと思います。
オーケストラの楽器の役割:編入されるもの
オーケストラの楽器の役割、続いて、常にオケで使用されるわけではないけれども、曲によって使用されたりされなかったりするものです。
プロオケでは、団員として専門の奏者を抱えていますが、アマオケでは音大生などにエキストラをお願いして加わってもらいます。
- ハープ
- ピアノ
- サックス
- ギター
- マンドリン
- パイプオルガン
- 民族楽器
サックスは吹奏楽では常連ですが、管弦楽ではあまり出てきません。
ビゼーが管弦楽に取り入れたと言われていますが、アルルの女の旋律は有名です。
ハープはチャイコフスキーのバレエ音楽などで印象的に使用されていますが、すべての曲に出てくるわけではありません。
又、ピアノは現代に近づくほど効果的に使われていますが、曲によって登場する楽器です。
作曲家が自らの表現を最大に効果的に創造するため、様々な音色を編入させ、独自の表現のため、オーケストラの楽器の役割を担わせます。
オーケストラの楽器の役割を知るという事
作曲家や編曲家は、当然ながら個々のinstrumentの構造や特性を理解してどのように組み合わせれば効果的か、ストリングスの中でもバイオリンとビオラにユニゾン(同じ旋律を奏でる)を歌わせるとか、対位法で絡み合わせるかなど、パターンや方法を練り、試行錯誤して楽曲を作りあげます。
「管弦楽の魔術師」と呼ばれるラヴェルは、オスティナート(あるパターンを繰り返す)の曲として「ボレロ」が非常に有名ですが、繊細なオーケストレーションによる素敵な管弦楽作品が数多くあり、オーケストレーションを堪能するにはおすすめの作曲家です。
オーケストラの楽器の役割と効果を知悉した作曲家です。
演奏家や指揮者等の音楽家は、それぞれの個性を知り、楽曲によって配置を変える等の工夫をしながら効果的な音の響きを追求します。
楽団員は仲間の演奏するinstrumentについて知識をつけておく必要があるでしょう。
又、オケを構成する各要素に対する知識は、最近広がりを見せているDTMでも、クリエイターがPCで制作するにあたって固有の特性を知っておくことは有益でしょう。